冬も間近に迫り、腰や膝の痛みを覚える方もいらっしゃるのではないでしょうか？

そこで今回は、猫の変形性関節症についてご紹介させていただきます。

～変形性関節症とは？～

変形性関節症は、関節やその周りの組織が変形し、慢性的な痛みが生じる疾患です。

悪化すると痛みがひどくなったり、足の曲げ伸ばしなどの動きに障害が出ます。

また、変形性関節症は肘や膝、脊椎など、どの関節にも起こる可能性があります。

～猫の年齢との関係～

猫では１２歳を超えると90％近くの猫で変形性関節症の疑いがあるといわれています。

加齢に伴って起こる変形性関節症は、肘や股関節、脊髄に現れやすく、ほとんどの高齢猫で注意が必要となります。

～若い猫は気にしなくても良い？～

変形性関節症は、先天的な病気が原因となる場合もあります。

特にスコティッシュフォールド、メインクーン、ペルシャ、ヒマラヤン、アビシニアンなどの種類は先天的に関節の疾患を持っていることが多いため、若い猫であっても注意が必要です。

～痛みのサイン～

猫は痛みに対しての表現に乏しく、痛みのため活動性が落ちても『うちの子も歳をとったからなぁ』と見過ごされがちです。

下記の項目に当てはまることが多ければ変形性関節症の可能性があります。

🐾段差をのぼらなくなった、後ろ足で同時に跳ねてのぼるようになった。

🐾高いところへの上り下りをしなくなった、ためらうようになった。

🐾スリスリしてこなくった、触るのを嫌がるようになった。

🐾あまりおもちゃで遊ばなくなった、走りまわらなくなった。

🐾爪とぎをしなくなった

🐾不自然な歩き方、座り方をする。

🐾トイレ以外の場所で排泄してしまうようになった。

～お家でできるケア～

体重管理

太っている猫は適正体重の猫よりも３倍歩行の異常を起こしやすいといわれています。

サプリメント

関節の健康を維持する助けとなり、長期の継続が可能です。

部屋の環境を整える

キャットタワーなどの高いところから落ちないよう注意し、必要があれば設置をやめたり、無理に登れないように工夫しましょう。

～気になったら病院へ～

前述したように猫は痛みを隠すのが上手く、外観上ではわかりにくいことが多々あります、『どこかおかしいかな？』と感じたら動物病院へかかっていただくことをお勧めします。最近では安全性も高く、長期的にも使用可能な注射やお薬も発売され、その子の痛みに合わせた治療をご相談させていただけます。

現在、当院では11月まで秋の健康診断キャンペーンをおこなっております、レントゲン検査はオプションになりますが、この機会に１度お家の猫ちゃんの健康状態を確認してみてはいかがでしょうか？

土日も診療　豊橋市の動物病院　セピどうぶつ病院でした