獣医がん学会に参加してきました②
セピどうぶつ病院 獣医師の五十嵐です。
前回、獣医がん学会で学んできたことを1部載せさせていただきましたが、
今回も引き続き勉強してきたことを簡単にですが紹介できたらと思います✏
②画像診断 腫瘍と間違えそうな疾患の診断ポイント💡
超音波検査、CT検査における消化器腫瘍と、腫瘍と間違えそうな疾患を学んできました。
吐く、下痢といった症状で来院した動物さんや健康診断で偶然異常が見つかった子に関して、その異常な所見ががんなのか、
それともがんではないのかを診断するためにがんでの特徴的な所見や見分け方などを教えていただきました。
確定診断はやはり細胞の検査をしたり、直接病変の一部を取ってきて病理検査に出して最終診断になることもありますが、
診断するのに動物さんに大きな負担をかけてしまう事もあります。
CT検査では麻酔は必要にはなりますが、お腹を開けたりの手術を行わなくても得られる情報が多いですが当院では
CT検査装置がないため、実施出来ない状況です💦
超音波検査は無麻酔で出来ることから、超音波検査で適切な病気を疑える事で出来る限り動物さんの負担を減らすことが出来るように技術を磨いていきたいと思いました!
③電気化学療法について
電気化学療法とは、少量の抗がん剤を使用した後に腫瘍に細い針で特殊な電気を通すことで、
腫瘍内への抗がん剤の取り込みを増加させ、腫瘍の縮小や再発防止を期待する局所療法です。
メリットとしては、
・腫瘍を取り除くために広範囲な手術(顎切除や断脚など)を実施しなくても、腫瘍の縮小やコントロールが期待できること
・口腔内の腫瘍などでの腫瘍の拡大のコントロールや痛みや臭いの軽減が期待できること
・低用量の抗がん剤の投与で済むため、抗がん剤の副作用を少なくできること
・腫瘍が大きく取り切ることが出来なかった腫瘍に対し術後に実施することで、再発を防止できる可能性があること
などがあげられます💡
デメリットとしては、
・鎮静、全身麻酔は必要になること
・電極が届かない深い部分にある腫瘍や骨に囲まれた腫瘍では使用できないこと
・全身性の腫瘍では完治は望めないこと
・やけどのような副作用が一時的に出てしまうこと(痛みを伴うこともあります)
などがあげられます💡
今回セミナーを聴講し、電気化学療法効果が期待できる腫瘍も多くあるため、
放射線治療は遠くて通えない…断脚は絶対したくない…などで治療をあきらめていた子達にも出来る治療が選択できるようになると思いました。
ただ、専用の機械の導入、施術手技の取得、効果や実施期間のデータを集めるなどまだまだすぐに導入できる治療法ではありませんが、これからのがんの治療の選択肢の1つになっていくと思います。
今後も学会やセミナーで学んだことを報告させていただきたいなと思います。
土日も診療 愛知県豊橋市の動物病院 セピどうぶつ病院でした🐶🐱



