人だって怖い!!雷恐怖症のお話
暑かった夏も過ぎ、台風シーズンもそろそろ終わろうとしています。
今年の夏はよく雷が鳴っていたように感じていますが、お家の動物さんたちの様子はいかがだったでしょうか?
今回は意外と多い雷恐怖症について少しご紹介させていただきます⚡
~どんな様子がみられるの?~
・そわそわしていて、落ち着きがない
・ハアハアと呼吸が荒く、よだれが出る
・どこかに隠れてしまう
・飼い主様からいつも以上に離れようとしない
・物を破壊する
・どこかに逃げようとする
・トイレを失敗する(猫ちゃんの場合はこの症状が多くみられます)
この他にも、何度も嘔吐する、血便、下痢が出る、発作を起こす、気絶するなどの重篤な症状がみられる場合は早急な対応が必要となることがございますので、一度診察していただくことをおすすめします。
~なぜ雷を怖がるの?~
多くは以下の原因が当てはまります
・成長期の間に、大きな音に対する適性を得られなかった(社会化不足)
・以前、雷が鳴っている時にとても怖い体験をした(恐怖体験)
・飼い主様が雷を怖がっている
・雷に驚いたら、飼い主様が抱っこしてかまってくれた(成功体験)
この他にも様々な理由が考えられますが、元気がなくなる、歩かないなどの症状がみられる場合は気圧の変化などにより体のどこかに痛みを感じている場合なども考えられますので、お早めの診察をご検討ください。
~対処法は?~
・怖がっている動物をなだめない、寄ってきてもいつものように接する
・雷が鳴りそうになる前から知育トイなどで気を散らしておく
・普段から雷の音を聞かせて、慣れさせておく(小さな音量から始めましょう)
・隠れようとしていたら、隠れさせておく
いざ雷が鳴ってしまうと、残念ながら怖がっている動物さんにしてあげられることはあまりありません。
むしろ雷が鳴っている間、飼い主様が心配な様子を見せたりすることで不安な気持ちが伝わったり、逆にかまってもらえた、遊んでもらえたと思って行動がエスカレートする場合がありますので、極力いつも通り振舞っていただくことをお勧めします。
~対処法だけでは効果がみられない・・・~
上記の対処法だけでは効果がみられない場合、お薬やサプリメントの併用をお勧めすることもございます。
しかし、あらかじめ服用しておく必要があったり、長期的に投薬しなければきちんとした効果が得られないこともございますので、一度獣医師にご相談ください。
お薬を与えていただく場合にも、音に慣れさせるトレーニングは必要になります。
~最後に~
今回ご紹介したものは花火や太鼓の音などにも応用できるものです、日頃からトレーニングしておくことが大切ですので、是非ご参考にしてみてください。
実際にトレーニングをしてみてわからないことや、うちの子はどうなんだろう?と思われることなどございましたら、お気軽に当院までお問合せください。
土日も診療 豊橋市の動物病院 セピどうぶつ病院でした