プロのシャンプーはココを意識している!?|豊橋市の動物病院「セピどうぶつ病院」

プロのシャンプーはココを意識している!?|豊橋市の動物病院「セピどうぶつ病院」

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プロのシャンプーはココを意識している!?

皆さん!ワンちゃん・ネコちゃんがトリミングから帰ってきた時にふわふわ・サラサラで感動した事はありませんか?

今回は、トリマーが教えるシャンプーの仕方について紹介しようと思います✨

 

まず、シャンプーの仕方に入る前に身体の仕組みから軽くご説明します。

🌟刺激や乾燥に弱い🌟

人の肌は厚くて丈夫なのに対して犬猫の肌は約0.1mm以下しかありません。

🌟アポクリン汗腺(毛根にある臭いの元のべたついた汗を出す汗腺)が全身に🌟

人は脇の下などの一部ですが、犬猫は全身にあり、細菌によって分解されることで悪臭の原因になっていきます。

🌟体温調節が苦手🌟

人の体に分布しているエクリン汗腺(皮膚表面にある体温調節の為に汗を出す汗腺)が犬猫の場合、肉球にしかありません。

🌟ターンオーバー(新しい皮膚が生まれて古い皮膚が剥がれ落ちるサイクル)が早い🌟

人は約1か月なのに対して、犬猫のサイクルは約3週間です。更に、皮膚疾患になるとこのサイクルが早まり、べたつき・臭い・フケの原因になります。

 

上記の内容を踏まえた上でトリマーがどんな事を意識しているのかお伝えします!

①予洗い(温度は35~37度で少しぬるいと感じるくらいがベストです)

シャンプーをする前、何となくで体を濡らしていませんか?実はシャワーで3分間ほど全身を流し、皮膚までしっかり水を行き渡らせる。このひと手間で約7割の汚れが落ちると言われています😲

もし、お顔のシャワーを怖がってしまう場合はスポンジに水を含ませ、少しずつ流してあげると頑張れる子が多いです!

 

②シャンプー(当院では2回、シャンプーの工程を行います)

犬猫の1番の敵は摩擦です。シャンプーの原液を体で泡立ててしまうと皮膚・被毛を傷つける原因になってしまいます。

なので、スポンジを使用し泡を作ってから指の腹で優しく全身を揉み洗います。シャンプー剤が原液の方が汚れが落ちると思われがちですが、泡が汚れを吸着して落としてくれるので重要なのは″泡″になります。

🔺よく洗い残しがある部分🔺

・足先(爪の周り)

・背中(特にしっぽの付け根辺り)

・耳の先

爪の一つ一つ、耳の先までしっかり意識するだけで仕上がりが変わってきます✨

 

③すすぎ

すすぎは頭→体→足のようにどんどん下にいくように流してあげるとすすぎ残しが減ります。

2回目のシャンプー後のすすぎは洗い残しがないか確認をしながら泡を流していきます。汚れが落ちているサインは、シャンプー剤をしっかり流し終えたときに毛を撫でるとキュッキュと洗い終わったお皿のようになります。

このサインが全身に出たら完ぺきです✨

🔺すすぎ残しが多い所🔺

脇・お腹・お尻・耳

 

④コンディショナー

コンディショナーは頭以外にかけ流します。これはシャンプー後のドライヤーの熱とブラッシングの摩擦から被毛を守ってくれる役割があるので重要な工程となります!

 

⑤最後のすすぎ

 

⑥ドライ

キレイに洗えていてもドライで生乾きにしてしまうと菌の繁殖により皮膚トラブルの原因になるので注意が必要です。

 

🐱猫のシャンプー🐱

シャンプーの仕方は同じですが、ネコちゃんは自分で被毛をしっかりグルーミングすることが出来るのでワンちゃんのように定期的なシャンプーは必須ではありません。

・全身のグルーミングができない

・長毛で毛玉が出来てしまう

・汚れてしまった

などの場合、シャンプーという形で皮膚・被毛の清潔を保ってあげる必要がありますが、水が苦手なネコちゃんファーストで洗ってあげてください。

お家でのシャンプーが難しければ、サロンや動物病院でお願いする方法もあるので無理をせず相談してみるのも良いと思います!

 

長くなってしまいましたが、トリマーが色々考えながらシャンプーをしているよ!というのと少しでも皮膚トラブルの少ない子が増えれば嬉しいなと思いシャンプーのコツを伝えさせていただきました!

皆さんでシャンプーマスターを目指しましょう👊

土日も診療 豊橋市の動物病院 セピどうぶつ病院でした🐾

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