日本獣医がん学会に参加してきました|豊橋市の動物病院「セピどうぶつ病院」

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日本獣医がん学会に参加してきました

こんにちは☀獣医師の五十嵐です

毎日暑い日が続いていますが、体調など崩さず過ごせていますでしょうか💦

今回は、今月6日7日に開催された獣医がん学会に参加してきましたので、

そこで学んだ事を少し紹介させていただきたいなと思います✍

 

大きなテーマとしては、脳腫瘍について、皮膚型リンパ腫について、消化管腫瘤についての講演を聞いてきました。

脳腫瘍に関しては、まず診断にCTやMRIが必要であること、また治療も化学療法のみでの治療では

あまり効果がなく放射線治療や外科治療が第一選択となることから、一般病院での診断や治療は

難しい疾患ではありますが、今回放射線治療の効果や方法、外科手術の適応などを学ぶことにより

まず当院で脳腫瘍が疑わしい子が来院されたときに今後の経過や治療の選択肢をお話し、その子にとって最善の治療を

紹介できればと思いました。

 

皮膚型リンパ腫は皮膚全体に病変を作ったり、皮膚、粘膜の一部に病変を作るタイプのリンパ腫です。

多く遭遇する疾患ではありませんが、まず初期には通常の皮膚疾患と中々見分けが付きにくい事も

あるため、通常の皮膚治療に反応しないような難治性の皮膚疾患の際に皮膚型リンパ腫を疑うことが出来るように

するべきであるという事、また初期の治療の課題は痒みのコントロールが大切であることが多く、進行してきた際には

通常のリンパ腫と同様腫瘍としっかり戦っていくような化学療法や放射線治療を行ってくため、その子のステージや

症状、体調によって必要な治療を選択していくことが大切だと感じました。

 

消化管腫瘤は、まず犬や猫におけるよく発生する腫瘍や、非腫瘍性の疾患について、またその好発する発生部位、

超音波検査における画像の特徴を学んできました。

診断については、内視鏡や超音波下での細胞診の検査など侵襲の少ない超音波下の検査ではなかなか診断が付きにくいことも

多くはありますが、出来る限り診断の精度があげられるような検査方法や手技を教えていただき、

最後に治療(手術や化学療法など)について学んできました。

消化管腫瘤は日ごろから遭遇することも比較的多く、嘔吐や下痢、食欲不振など飼い主様がみていて辛い症状を

呈することも多いため、消化器症状がある動物が来院された時に超音波検査などで

どのような病気をまず疑えるかということ、またできる限り診断の精度を上げて、適切な治療の方法を提示できるよう

今後も学んでいきたいと思いました。

今回の学会報告は以上になります🐾また、こんな事を勉強してきたよという報告が出来ればと思います🐶🐱🐰

 

土日も診療 愛知県豊橋市の動物病院 セピどうぶつ病院でした🏥

 

 

 

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