こんにちは☀️
前々回、健康診断のお知らせのブログでもお話しましたが、近年、ヒトの平均寿命が延びてきているのと同じようにに動物の平均寿命も延びてきています💡

2014年の発表ではイヌの平均寿命が13.2歳、ネコが11.9歳と過去最高となり、過去25年間でイヌは1.5倍、ネコは2.3倍に伸びたとのことです🐶🐱
その主な理由としては生活環境や栄養環境の向上や、獣医療の進展などが挙げられています。

そんな中、動物たちにもヒトでいう成人病や、認知症などの病気も増えてきており、病院でも度々飼い主様からご相談を頂きます。

そこで今回は動物の認知症についてまとめてみました✏️

まず認知機能不全という病態は
<医原性変化に由来しない、加齢に伴う脳の退行性変化による進行性の認知力低下を原因とした行動変化の総称>
と定義されており、ノルアドレナリン・ドーパミン・セロトニン・アセチルコリンなどの神経伝達物質が減少している状態であることも知られています。
これまでの報告によるとイヌでは12歳以上で発症率が増加し、12〜14歳で15%前後、14〜16歳で30%前後、16歳以上で60%前後が罹患しているとされています。ネコでの統計的な報告は見当たりませんが14歳以上のネコでの症例報告が見られること、15歳以上で50%が認知機能不全になることが知られています💡

診断としては定義にある通り、他の医原性の変化、つまりは脳や神経の病気がないことを確認して初めて認知機能不全と診断できます。チェック方法としては以下の5項目中1項目当てはまると認知機能不全の疑い、2項目当てはまると認知機能不全と判断します。

①夜中に意味もなく単調な声で鳴き出し、止めても鳴き止まない。
②歩行は前進のみでトボトボ歩き、円を描くように歩く(旋回運動)。
③狭いところに入りたがり、自分で後退できないで鳴く。
④飼い主、自分の名前、日頃の習慣行動がわからなくなり何事にも無反応。
⑤よく寝て、よく食べて、下痢・嘔吐もないのに痩せてくる。

また、このテストではよくわからなければ内野富弥先生の「100点法による痴呆症の診断基準」もよく知られており、50点以上で認知機能不全の可能性が高いとされています。

お家の子に当てはまる項目はありましたか❓

では老齢性の変化とはいえ、認知機能不全になってしまった子に何かしてあげられる事はないのでしょうか⁇

今回少し長くなってしまったので、次回認知症後編として、今度は認知機能不全の治療について書いていきたいと思います🐾

土日も診察 愛知県豊橋市の動物病院 セピどうぶつ病院 五十嵐高でした